■3/8oz
■50.8mm
■スローシンキング

レベルクランクは、クランクベイトとしては異例とも言える
スローシンキングタイプです。

スローシンキングとはいえ、キャストした先では
糸が受ける水の抵抗によって沈下速度はかなり遅いものになっています。

ボトムまで到達したとしても、ボディが内包する空気の浮力によって
フロントフックでボトムに立つような状態をキープしてくれます。

泳ぎ出しの立ち上がりも良く、巻き始めの根掛りの心配も解消しています。


さて、「スローシンキングのクランクベイト」と言うと
不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
果たして本当にメリットが無いのでしょうか…？

一般的なフローティングタイプのクランクベイトは、リトリーブとともに
放物線を描くように潜行を始めます。


そして、そのクランクベイトが持つ最大潜行深度に到達した時には既に
着水点からはるか手前へと至っています。

狙った深度に達するまでのランニングディスタンスを必要とする訳です。

これでは、ランニング中にバイトチャンスをスルーしてしまう可能性があります。

また、どんどん潜ってしまうため、一定のレンジをキープし難いというのがあります。


対してスローシンキングタイプのレベルクランクは、
リトリーブを開始するタイミングやリトリーブスピード、
リトリーブ時のロッドティップのポジションを

調節することで、アングラーが任意したレンジをキープできます。


着水点からピックアップまでの一定レンジをしっかりとキープできるため、
放物線を描いて潜行する一般的フローティングクランクベイトが取りこぼしていた
潜り始めの「無駄なランニングディスタンス」を、
そのまま「バイトチャンス」に変換することになります。


バイトチャンスを多く拾えるほど、釣れる魚の数が増えるのは言うまでもありませんね。

このように、スローシンキングの特性を熟知し逆手に取ったレベルクランクは、
何かと制限の多い岸釣りにおいて特にその効力を発揮してくれます。


飛距離が出て
その上さらに、狙った層をロングトレースできる。

岸釣りには願ったり叶ったりじゃないですか！

スローシンキングって、
かなりの追い風的要素だと思いませんか？